日産は北米の製品構成を見直す

日産自動車は22日、米ミシシッピ州のキャントン工場で2025年から生産を予定していた電気自動車(EV)のセダン2車種の開発を一時停止すると明らかにした。生産開始の時期は未定とする。北米でEV販売の伸びが減速していることなどを受け、製品戦略を見直す。

日産は米国に2つの完成車工場を持ち、キャントン工場ではセダン「アルティマ」などを生産している。セダン2車種の開発計画は22年に公表しており、投資総額は5億ドル(約780億円)としていた。

セダン2車種の開発を一時停止する一方、将来的にキャントン工場で新たにEV3車種を生産する計画も明らかにした。同工場で生産するEVはセダン含め5車種になる。中長期的に伸びる見通しの北米のEV需要に対応する。

日産は2027年3月期までの中期経営計画で、米国でハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を含め新型車を7車種投入する計画を掲げている。

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