日本生命保険が22日発表した2024年3月期決算は、本業のもうけにあたる基礎利益がグループ合計で前の期比62%増の7640億円だった。新型コロナウイルス関連の給付金の支払額が減少し、保険関係損益が改善した。

保険料等収入は35%増の8兆5983億円だった。日本生命保険とニッセイ・ウェルス生命保険で、加入時に保険料をまとめて支払う一時払い商品の販売が伸びた。ニッセイ・ウェルスの保険料等収入は3.6倍に増えた。

基礎利益が増えたのはコロナ関連支払いの減少によるところが大きい。赤堀直樹専務執行役員は記者会見で「本格的な業績回復という点では課題を残す結果と認識している」と述べた。主力の営業職員チャネルでは個人保険の件数や保障額が前の期比で減少した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。