ネットフリックス配信映画「シティーハンター」はベルトコンベヤートンネル内で撮影した(神戸市)=神戸フィルムオフィス提供

神戸観光局でロケ誘致を担う神戸フィルムオフィスによると、2023年度に支援した映画やドラマなどの撮影による直接的な経済効果は4億2684万円で、初めて4億円を上回り、過去最高となった。

俳優・スタッフの宿泊費や飲食費、資機材レンタル費などの経済効果が1000万円以上だったのはネットフリックス配信映画の「シティーハンター」、映画「帰ってきた あぶない刑事」、ドラマ「たとえあなたを忘れても」など8作品だった。

シティーハンターは延べ3500人が神戸での撮影に従事した。ポートアイランドなどの人工島造成時に土砂を海岸部に運搬した地下のベルトコンベヤートンネルでクライマックスの銃撃シーンを撮影。セット用の資機材調達や施工も地元企業に発注され、経済効果は1億円超になったという。23年度に支援した撮影は165作品だった。

神戸フィルムオフィスは4月、ファンがゆかりの地を訪ねる「聖地巡礼」の活性化による経済波及効果増大を狙い、支援した映画やドラマ計約260件をデータベース化した。ホームページ上でタイトルや出演者、撮影地で検索できる。担当者は「好きな作品や俳優で検索し、神戸の多彩なロケ地を訪れてほしい」と話している。

関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。