経営再建中のラーメンチェーン、幸楽苑ホールディングス(HD)の新井田傳会長兼社長は23日、機関投資家・アナリスト向けの決算説明会で「メニューの見直しを進めたことで業績は改善した」と話した。同氏は創業者でいったん経営トップを退いた後、2023年に返り咲いた。
「経営に復帰したときには業績はどん底で倒産してもおかしくない状況だった。最初は何から手を付ければいいか分からなかった」と振り返った。復帰の経緯については「長男(新井田昇前社長)に将来を託したが、業績悪化の責任を取って社長職を辞任。私の出番が来た」と説明した。
見直しでは利幅の大きいセットメニューや夜限定メニューの導入を進めた一方、基本メニューの価格は変えなかったとしている。2024年3月期決算については「何とか黒字化を達成し、経営者として自信が付いた」と評価、「(今後は)黒字決算を積み重ねていきたい」と述べた。
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