レンゴーは植物由来のセロハンの生産設備を刷新する

レンゴーは23日、食品や医薬品などの包装材に使う植物由来の生分解性フィルムの生産能力を2027年をめどに現在よりも6割高めると発表した。武生工場(福井県越前市)の既存の生産設備を更新した上で、新設備も追加する。設備投資額は非公表。環境意識の高まりから、石油由来の樹脂フィルムからの代替需要が高まっていることに対応する。

パルプを原料とする薄膜のセロハンを増産する。セロハンは微生物などの働きで水と二酸化炭素(CO2)に分解され、自然に還る特徴がある。レンゴーは外部から調達したパルプをフィルム状に加工し、食品などの包装材メーカーに供給する。

レンゴーのセロハンの国内シェアは現在25%程度とみられる。樹脂フィルムなど「軟包装関連事業」の24年3月期の売上高は1212億円と全体の1割超を占める。レンゴーは段ボールを主力とするが、樹脂フィルムを含む環境性能の高い製品にも注力する。

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