不二製油グループ本社は事業持ち株会社制に戻す

不二製油グループ本社は23日、中核事業会社の不二製油を2025年4月1日に吸収合併し、商号を不二製油に変更すると発表した。純粋持ち株会社から9年半ぶりに事業持ち株会社へ戻す。24年6月27日に開く定時株主総会で承認されれば、正式に決定する。

不二製油グループ本社は15年に純粋持ち株会社へ移行した。海外でM&A(合併・買収)を進め、米州など地域ごとに事業運営の独立性を持たせて事業の拡大を急いできた。一方、原材料の高騰など国内外の供給網全体に影響を及ぼす課題が出てきたため、地域ごとの管理を見直すという。

具体的には、植物性油脂や業務用チョコレートなどの事業ごとに、日本や米州、東南アジアなどの地域を問わずグローバルで管理する体制に改める。不二製油グループ本社は「人材をはじめとする経営資源の最適配分で事業戦略を強化する。そのために事業持ち株会社が最善と判断した」と説明する。

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