ダイドーグループホールディングスが27日発表した2024年2〜4月期の連結決算は、最終損益が31億円の黒字(前年同期は2億9600万円の赤字)だった。同期間としては3年ぶりに黒字転換した。政策保有株など投資有価証券の売却益51億円を計上した。国内飲料事業での価格改定で販売数量が減少し、営業損益は赤字が続く。
売上高は前年同期比13%増の531億円だった。海外飲料事業で主力のトルコが2.4倍の大幅増収となり、売上高の6割強を占める国内飲料事業の2%の減収の影響を補った。トルコでは中東問題の悪化でイスラエルを支持する飲料メーカーを忌避する動きが広がっている。飲料供給を補うためダイドー製品に需要が集まる事情があるという。
営業損益は6億1100万円の赤字(前年同期は5億3900万円の赤字)だった。海外飲料事業は黒字に転換したが、主力の国内飲料事業の営業を補えなかった。
ダイドーは25年1月期の業績見通しについて、トルコ子会社の飲料事業でインフレの影響が見通せないことから未定としている。国内飲料事業は冬から春にかけて気温や天候の影響を受けやすく業績が安定しにくいものの、夏以降は自販機稼働台数の増加も織り込み、25年1月期通期では黒字を見込む。
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