おいしさを長持ちさせる微細な泡を作る「スゴ泡タップ」という技法で注いだビールも楽しめる(27日、東京都渋谷区)

キリンビールは27日、東京・代官山のクラフトビール専門店「スプリングバレーブルワリー東京」を30日に改装オープンすると発表した。2015年の店舗開業以来、初の大型刷新となる。1階はクラフトビール入門者向け、2階はビール好き向けとコンセプトを変えた。限定ビールなど常時12〜15種のビールを提供する。

「ENJOY! CRAFT」をコンセプトに、約2億円を投じて全面改装した。12月までに11万人の来場者を見込む。

1階は色の違うビールを壁一面に配置。幅6メートルのスクリーンではドローン映像作家などが撮影した四季の映像を流す。おいしさを長持ちさせる微細な泡を作る「スゴ泡タップ」という技法で注いだビールも楽しめる。感覚的にクラフトビールを楽しむ入門者向けとして、客単価は3500円ほどを想定する。

食事とのペアリングが楽しめる完全予約制のコースは3カ月ごとにメニューが替わる(27日、東京都渋谷区)

2階は落ち着いた雰囲気の内装で、コース料理とビールとの相性を体験できる。カウンター席で提供する「ペアリングカウンターコース」(1万5000円)は3カ月ごとにメニューが替わる完全予約制。7品の料理に合わせ、店舗限定の醸造ビールを含む計10種のクラフトビールを楽しめる。

スプリングバレーは15年、代官山とキリンビール発祥地の横浜に店舗をオープンした。17年には京都に開業し、24年4月までに累計198万人が来場した。スプリングバレーブルワリー社長の井本亜香氏は「ストーリーを持った商品に一人一人が共感したものが売れる時代。クラフトビールを経験していない人たちの入り口になりたい」と話す。

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