堀野智子さんは「毎日一生懸命過ごしていたら、いつの間にかここまで来た」と話した(27日、福島市)

ポーラ・オルビスホールディングス(HD)傘下のポーラは27日、101歳の販売員が世界最高齢のギネス世界記録を更新したと発表した。約62年訪問販売員として働く堀野智子さんで、現在も徒歩と公共交通機関で顧客宅を回る。個人の売り上げは4月末時点で累計約1億2670万円となった。

福島市に住む堀野さんは4月9日に101歳の誕生日を迎えた。2023年8月に「最高齢の女性ビューティーアドバイザー」としてギネス記録に認定された後も、新製品の研修や勉強会に休まず参加。自宅から7キロ離れたポーラの営業所までバスで通勤している。

23年8月から24年4月の月の平均売り上げは前年同期に比べ25%増えた。月10万円以上の売り上げ目標を20年間達成した。

堀野さんのルーティンは朝起きたら顔を洗い、朝食を取る前に化粧をすることだ。誰が訪ねてきても問題がないようにしている。午前中は編み物をして過ごすことが多い。毎日のルーティンを崩さないことを大切にしているという。

ポーラで働き始めたのは同社の化粧品を使い、周りから褒められるようになったのがきっかけだ。お客さんがきれいになり、喜んでもらえるのがうれしいという。堀野さんは「毎日一生懸命過ごしていたら、いつの間にかここまで来た。これからも大好きなポーラの仕事を続けていきたい」とコメントした。

ポーラでは堀野さん以外にも高齢の販売員が活躍している。80歳以上の販売員の割合は23年12月時点で約9%だという。

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