パワーエックスが開発する大型蓄電池を活用する

蓄電池事業を手掛けるスタートアップのパワーエックス(東京・港)は28日、JA三井リースと蓄電所の共同開発で合意したと発表した。送電網に直接接続する「系統用蓄電所」を3年間で30カ所建設する。再生可能エネルギーの普及で電力の需給調整の需要が高まっていることに対応する。

パワーエックスが蓄電池の供給や施工業者の選定、蓄電所の運営などに取り組む。JA三井リースは完成した蓄電所の保有・管理を担う。蓄電所の総容量は非開示としている。両社は2023年1月に資本業務提携を結んでおり、蓄電池事業の拡大を目指していた。

蓄電池にためた電力を販売するほか、電力の需給調整を担う「調整力」を売買する「需給調整市場」を活用し、収益を得る計画。

パワーエックスは蓄電池や電気自動車(EV)の急速充電器の製造・販売を手掛ける。同社にはJA三井リースのほか三菱商事や三井物産など大手商社、三菱UFJ銀行などが出資しており、累計調達額は約232億6000万円に達する。

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