NOVAの教室運営ノウハウをフィットネスジム運営にも生かす

英会話教室の「NOVA」を展開するNOVAホールディングス(HD)親会社のいなよしキャピタルパートナーズ(東京・品川)は15日、フィットネスジム「24/7Workout」を運営するトゥエンティーフォーセブンをTOB(株式公開買い付け)で買収すると発表した。NOVAの教室運営ノウハウを生かし、トゥエンティーフォーセブンの経営を立て直す。

TOB価格は1株あたり350円。トゥエンティーフォーセブン株の15日の終値は339円で、約3%の上乗せ幅(プレミアム)となる。買い付け期間は16日から5月16日までで、369万200株の取得をめざす。買収額は約13億円となる見込み。同社の上場は維持する方針だ。

既存の新株予約権がすべて行使された場合、TOB成立後のいなよしの保有比率は56%になる。トゥエンティーフォーセブンの筆頭株主である小島礼大社長は保有する約58%の株式のうち56%をTOBに応募する契約を結んだ。同社の取締役会はそのほかの株主に対してTOBへの応募を推奨せず、それぞれの判断に委ねるとした。いなよしは5%をTOB価格と同じ1株350円でNOVAHDに譲渡する。

トゥエンティーフォーセブンは駅前のビルなどにダイエット目的の個別トレーニングを提供するジムを関東を中心に90店展開している。新型コロナウイルス禍の影響で利用客が減少し業績が悪化している。同社が15日発表した2023年12月〜24年2月期の単独決算は2億円の最終赤字(前年同期は2億円の赤字)だった。

NOVAHDは英会話教室のフランチャイズチェーン(FC)展開を強みとしている。店舗のデザインを自社で開発するなど店舗運営を効率化している。

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