レコード会社などに音楽データの分析ツールを販売し、日本の楽曲の海外進出につなげる

音楽チャート「ビルボードジャパン」を手掛ける阪神コンテンツリンク(大阪市)は29日、音楽データ分析の米ルミネイトとパートナーシップ契約を結んだと発表した。ルミネイトが持つ法人向けツールを日本で独占販売する。日本の楽曲の海外進出などに役立つとみて、レコード会社などに売り込む。

ルミネイトは世界200以上の国と地域で楽曲のストリーミング数などを集計している。ビルボードジャパンは指標の一つとして活用し、週ごとの人気楽曲ランキングなどを公開している。

今回独占販売を始めた法人向け分析ツール「LUMINATE」はランキングだけでなく、アーティストや楽曲ごとの国別のストリーミング数を分析できる。1日ごとの再生数も分かるため、イベントやプロモーションの効果も見えやすくなる。

YOASOBIの「アイドル」やCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」など、世界的に人気を集める日本の楽曲は増えている。データ分析を強化することで「海外進出を加速する」(阪神コンテンツリンク・ビルボード事業本部の礒﨑誠二氏)狙いがある。

阪神コンテンツリンクは阪神電気鉄道の完全子会社で、駅や電車内の広告販売や阪神タイガースのグッズ制作などを手掛けている。2006年にビルボードブランドのライセンス契約を結び、音楽チャートを日本で提供している。

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