タカラトミーは月面探査ロボットを再現した玩具の提供先を6月28日まで募集する

タカラトミーは29日、日本初の月面着陸に成功した月面探査ロボットを再現した玩具390体を全国の博物館や美術館、学校などに無償提供すると発表した。同社の専用ウェブサイトで提供先を募る。教育現場で活用し、子供の科学への関心を高めてもらう狙いだ。

タカラトミーと宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが共同開発した「SORA-Q(ソラキュー)」は、2024年1月に月面着陸に成功した小型実証機「SLIM(スリム)」に搭載された。SORA-Qも着陸して月面を撮影し、世界最小・最軽量の月面探査ロボとなった。開発には玩具の小型化・軽量化のノウハウが活用されている。

今回提供する「SORA-Q Flagship Model」はその実寸大の玩具で、直径は約78ミリメートル。専用アプリで球体から変形させて前後左右に動かす。

提供する団体は6月28日まで募集する。審査を経て選ばれた団体には7月30日めどに届ける。希望に応じて講演やイベントも行う。

SORA-Q Flagship Modelは23年9月に発売し24年1月末にほぼ完売した。購入希望が多かったため、29日に同社のサイトで追加販売を始めた。価格は2万7500円。

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