消費者金融大手のアコムは小売りなど異業種のアプリで同社のローンを利用できるようにする。同事業を手掛ける子会社のジーニー(東京・中央)が6月3日に営業を始める。通信販売のサイトやアプリなどで購入資金の借り入れを手軽にすませられるようにする。
サービス名は「マネーのランプ」。アコムの与信判断のノウハウに加え、小売業者らが保有する顧客情報を組み合わせて金利優遇などにつなげる。複数の企業と導入に向けて交渉しており、中長期で1000億円超の貸出金残高を目指す。
金融会社が融資などの機能を小売りやサービス事業者に提供し、スマホのアプリなどで使えるようにするのは「エンベデッドファイナンス(組み込み型金融)」と呼ばれる。機能の提供に特化した「黒子」で、銀行では三菱UFJ銀行や住信SBIネット銀行などが力を入れている。
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