コンクリート製品を手がける日本興業は製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を約5割減らすコンクリートを開発した。主な原材料であるセメントの一部を、石炭火力発電所でできるフライアッシュ(石炭灰)などの産業副産物で代用した。脱炭素化につながる製品として販売を始めた。
開発した「Necoコンクリート」はセメントに製鉄の副産物、高炉スラグ微粉末やフライアッシュを混ぜた。コンクリート製品の製造で排出されるCO2の約9割はセメントを燃焼させる工程で発生する。セメントの55%を産業副産物に置き換えた場合、CO2排出量を約50%減らせる。
強度と施工性は従来のコンクリートと変わらず、コストも同等という。土木事業を中心にNecoコンクリートへの切り替えを進める。
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