セイノーホールディングス(HD)は30日、インドに進出すると発表した。印の大手完成車メーカー、マヒンドラ・アンド・マヒンドラを傘下に持つマヒンドラグループの物流会社と10月に合弁会社を設立する。中国を上回って人口世界一となり、製造業の集積が進むインドへの進出でグローバル展開を加速する。
10月1日に設立する合弁会社「セイノーMLLロジスティクス」はセイノーHDとマヒンドラグループの物流会社「マヒンドラ ロジスティクス」が折半出資する。トラック輸送や倉庫での荷物保管など、企業の物流業務を広く受託する3PL事業(サード・パーティー・ロジスティクス)を手掛ける。
マヒンドラグループが中核企業に完成車メーカーを持つ点も生かし、自動車関連などの日本企業がインドに進出する際のサポートも担い、3PLの受託につなげる。セイノーのグループ会社と連携し、日本―インド間の輸送や通関などを担う国際物流の展開も見据える。
セイノーHDはタイやインドネシアに現地法人を持ち、東南アジアで海外事業を展開してきたが、インドでの輸送事業は初めて。インド国内に強固な地盤を持つマヒンドラグループと組み、日本で培ったきめ細かい輸送ノウハウを生かしてインドを一大拠点に育てたい考えだ。
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