FDKはブルートゥース部品の安価なモデルを開発した

FDKは世界最小のブルートゥース(近距離無線通信)に対応する電子部品で、従来よりも安価にできる新モデルを開発したと発表した。内蔵するICやメモリー容量を見直すことで実現した。試作品を7月下旬から出荷する。腕時計型端末など通信機能をもつ小型機器の需要を取り込む。

新製品は「HY0021」。縦3.5ミリメートル、横10ミリメートルの大きさで、ブルートゥースを送受信するためのアンテナも搭載されている。部品開発には東芝から技術供与を受けた。これまでに開発した同サイズのものに比べて、メモリー容量などの性能は落ちるものの、製作時のコストを削減できる。受注量が増えれば出荷価格を下げられるとみている。

スマートウオッチなどのウエアラブル端末、高齢者や子どもの外出・帰宅を家族に知らせる見守りタグなどでの利用を見込む。衣服などにつけて体調を分析し健康管理をする小型医療機器など、小型で通信機能をもつ機器開発の用途が広がっていることに対応する。当初は試験的な出荷を予定し、需要があれば生産量を増やす計画だ。

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