アサヒビールは3日、輪切りレモンが入った世界初の缶チューハイ「未来のレモンサワー」の発売を前に東京都渋谷区などで販促イベントを開くと発表した。渋谷パルコ1階に高さ3メートルの光る缶を設置するほか、16日まで期間限定のバーを開く。流行地の渋谷で新たなコンセプトの商品を打ち出し、販売前から消費を喚起する。
アサヒビールは11日から、未来のレモンサワーを首都圏1都9県で数量限定販売する。蓋が全開になるフルオープン缶を採用し、開栓すると缶の底に沈んでいるレモンが浮かび上がる。味は通常のオリジナルレモンサワーと液体に糖を使っていないプレーン味の2種類。希望小売価格は298円。
4日から16日まで開く渋谷パルコ9階のバーでは、ヒト型のロボットが同商品を提供する。入場料は無料で、1缶におつまみが付いて300円。期間中に2万4000人の来場を見込む。体験型店舗「b8ta(ベータ)」の渋谷の店舗では、人工筋肉を搭載したロボットアームと同商品の乾杯体験ができる。
未来のレモンサワーは2023年5月にアサヒの電子商取引(EC)サイトで試験販売したところ、2週間で1700セット(1万200本)が完売。消費者からの反応もよく本格導入を決めた。
マーケティング本部長の梶浦瑞穂氏は「レモンサワーの概念を覆すイノベーション。全く新たな市場を作る。未知なる体験で五感をインスパイア(刺激)していただければ」と話す。
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