永谷園ホールディングス(HD)は3日、MBO(経営陣が参加する買収)を実施すると発表した。三菱商事系の投資ファンドである丸の内キャピタル(東京・千代田)と組み、TOB(株式公開買い付け)を実施する。永谷園HDの経営陣はTOBに賛同しており、同社の株式は上場廃止となる見通し。

公開買い付けの価格は1株3100円で、期間は6月4日から7月16日まで。6月3日終値(2240円)から860円(38%)のプレミアム(上乗せ幅)をつけた。全株ベースでの株式価値は約593億円となる。

まず丸の内キャピタルが管理・運営する投資会社のエムキャップ十三号が特別目的会社(SPC)であるエムキャップ十二号を設立し、公開買い付けを実施。三菱商事が保有する分の株式を除いた全株式の約88%の取得を目指す。TOB完了後にSPCに対し永谷園HDの創業家が出資。最終的にはエムキャップ十三号が55.5%、創業家が34.5%、三菱商事が10%のSPC株を保有する形となる。

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