小田象製粉は機能性に優れた北海道産小麦粉を発売した

小田象製粉(岡山県倉敷市)は微粉砕加工により吸水性や冷凍耐性などに優れ、二次加工しやすくした小麦粉の新製品「CRONOS(クロノス)」の販売を始めた。北海道産小麦のみを使用し、パン用や麺用として使える。製麺会社やベーカリーなど事業者向けに売り込む。

独自の微粉砕加工により粒度が細かく、そろっているのが特長だ。吸水率が高くミキサーで混ぜるときに生地のまとまりがよく、作業時間の短縮につながる。生地を冷凍してもボリュームが小さくなったり表面が荒れたりしにくい。

熟練の職人でなくても生地を扱いやすく、作業効率も上がるため労働環境の改善にもつながる。

食料安全保障や持続可能な開発目標(SDGs)の観点から国産小麦粉の需要が高まっている。同社はすでに微粉砕加工した外国産小麦粉などを「ZOOシリーズ」として売り出している。国産小麦の新製品を加えて、多様なニーズに対応する。

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