EV電池を生産するパナソニックエナジーの米国工場(ネバダ州)

パナソニックホールディングス(HD)は6日、電気自動車(EV)向けを主体とする電池事業について、2031年3月期までに売上高3兆円超を目指す計画を一部修正した。売上高を3兆円超にする時期を未定とした。北米などで足元のEV需要が伸び悩んでいることを受けたとみられる。

パナソニックHD傘下のパナソニックエナジーが手がける24年3月期の電池事業の売上高は9159億円と、前の期比6%減った。データセンター向けの電池は伸びたが、EV市場の変調が響いた。

パナソニックエナジーは6日午後、只信一生社長が今後の事業戦略を説明する。説明会に先立ちホームページで公表した資料で、目標時期の白紙化を明らかにした。

パナソニックエナジーは米EV大手のテスラ向けを中心にEV電池を供給する。最近は航続距離が長いハイブリッド車(HV)が見直され、EV需要の回復時期も見通しにくいことから、3兆円超の達成時期を未定としたもようだ。3兆円超にする目標自体は据え置いた。

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