塩野義製薬は6日、仏製薬企業のシルケア・デブ・サスから難聴の治療薬候補2剤の開発や製造、販売権を買収する権利を獲得する契約を結んだと発表した。塩野義は一時金としてシルケア社に1500万ユーロ(約26億円)を支払う。将来的に買収を決定した場合、最大で約4億ユーロの追加に加え、販売額に応じたロイヤルティーも支払う。

難聴は世界中で15億人が抱えるとされる。シルケア社が開発している薬は内耳にある特定の器官が障害を起こすタイプの難聴に向けたものだ。現在、1剤は臨床試験(治験)の中間段階にあり、もう1剤は非臨床試験を進めている。塩野義は2027年ごろをメドにこれらの薬に関わる権利を買収するかどうかを決める見込みだ。

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