静岡ガス系の太陽光発電事業者、S&F地域マネジメント合同会社(静岡市)は、静岡市の工業団地に入る2施設がS&Fの敷設した送電線を通じて太陽光発電でつくった電力を融通する取り組みを始めたと発表した。静岡ガスは「一般送配電事業者以外が敷設する送電線を使い太陽光の電力を企業間で融通するケースは珍しい」という。
環境省の脱炭素先行地域である市南部の「恩田原・片山エリア」の工業団地で取り組む。一方の物流施設の屋根にある大規模な太陽光発電の一部電力を隣の他社の物流施設に送る。双方が太陽光パネルを設けるが、電力の自家消費率は計25%程度だった。外部の送電網に供給していた余剰電力を電力融通で活用し計90%程度に高める。
S&Fは静岡ガスとフジタの共同出資により22年7月に設立された。太陽光発電設備の無償設置や電力供給などの事業を展開している。
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