福岡県宅地建物取引業協会が発表した2024年1~3月の福岡県全体の中古マンションの平均成約価格は前年同期比13.1%増の2494万円となった。中古マンション価格としては過去最高を更新した。成約価格の伸び率は東京都(11.8%増)や大阪府(9.7%増)を上回っており、福岡県内の中古マンションの堅調な需要を改めて示した形となった。
同協会が不動産情報ネット「ふれんず」に掲載された情報をもとにまとめた。エリア別でみると、福岡市を含む都市圏エリアでは12.3%増の2781万円だった。新型コロナウイルス禍前の19年同期(2097万円)からは3割増となった。
中古マンションの価格は周辺マンションの相場が大きく影響する。土地価格や建築費の高騰で市内の新築マンションが上昇を続ける中、中古マンションの需要も高まっている。
他都市と比べても福岡県での需要の高さがうかがえる。東京都の中古マンション平均成約価格は11.8%増の6025万円で、大阪府は9.7%増。伸び率ではいずれも福岡県が上回った。
同協会は「福岡県の中古マンションは成約価格では東京都の約4割、大阪府の8割弱にとどまる。(依然として)割安感は強く、価格上昇の余地が残されている」と分析している。
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