キリンビバレッジは「午後の紅茶」を6年ぶりに刷新する(7日、東京都新宿区で開いた戦略発表会)

キリンビバレッジは7日、定番紅茶飲料ブランド「午後の紅茶」の主力3商品の容器や味を6年ぶりに刷新すると発表した。多くの清涼飲料水は夏に販売が伸びる一方で、紅茶は伸び悩む傾向がある。刷新した商品をホテルやプールなどの施設に売り込み、「アイスティー」が夏の新しい定番商品となるように認知度向上を狙う。

18日から販売する「午後の紅茶 ストレートティー」「同レモンティー」と「同ミルクティー」が刷新対象。ストレートティーでは抽出する温度を変えるなどして、すっきりとした味わいになるよう調整した。これまでより、さっぱりと軽く感じる味わいが消費者に求められるようになってきたことが背景にある。

容器の模様は「ダイヤカット」に変更し中身の色を見やすくした。希望小売価格はいずれも500ミリリットル160円で据え置く。

キリンビバレッジによると、国内の「清涼飲料」市場(販売数量ベース)で紅茶が占める割合は5%程度という。マーケティング部午後の紅茶シニアブランドマネージャーの原英嗣氏は「ホテルや飲食店、プールなどの施設と組んで夏にアイスティーが飲みたくなるという体験を提供していきたい」と話す。

井上一弘社長は「10%程度まで高まれば紅茶が文化として根付いたと言えるのではないか」と見通しを述べた。

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