gumiが7日発表した2024年4月期の連結決算は最終損益が59億円の赤字(前の期は4億4500万円の黒字)だった。スマートフォン向けゲーム「アスタータタリクス(アスタタ)」の売り上げが想定を下回り、ソフトウエアとして資産計上していた開発費を全額減損処理した。
業績悪化を受け、24年4月期は無配(前の期は1株5円)とする。従来予想は未定だった。
あわせて、80人程度の希望退職者を募ると発表した。募集期間は7月5日までで、同月末に退職する。希望退職の実施に伴う費用として、25年4月期に1億円の特別損失を計上する。経営責任を明確にするとして、川本寛之社長と本吉誠取締役の役員報酬を6〜8月の3カ月間、100%減額することも決めた。
25年4月期の連結業績予想は非開示とした。人員削減に伴って開発体制を見直し、当面はオリジナルゲームの開発を見送る。「アスタタ」など既存ゲームの収益化を急ぐほか、他社からの受託開発、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を使ったゲームなどで黒字転換を目指す。
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