北陸ガスは16日、2024年3月期の連結最終損益が18億円の赤字(前の期は4億2000万円の黒字)となる見通しを発表した。2月に公表した予想から16億5000万円引き下げ赤字幅が拡大する。能登半島地震に伴う設備の修繕費用やガス販売の減少などを踏まえ、繰り延べ税金資産の一部を取り崩し約8億円の法人税等調整額を計上することが影響する。

売上高も前の期比12%減の612億円で、2月時点の見通しから16億円下方修正した。冬場の気温が高く推移し、家庭用ガスの販売量が計画を下回った。原料の液化天然ガス(LNG)価格も想定を上回って推移した。

能登半島地震ではガス管などの設備が被害を受け、修繕費用約2億円の特別損失を計上する。最終赤字は、中越地震や水害が発生した05年3月期以来19年ぶり。

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