防災イベント「いつものもしもCARAVAN」では紙芝居などを通して来場者に防災知識を伝えている(2022年10月、前橋市)

生活雑貨店「無印良品」を運営する良品計画と前橋市は、20〜21日に同市中心部の前橋中央通り商店街で防災イベント「いつものもしもCARAVAN」を開く。「街で、もしものことがあったら」を想定し、クイズや紙芝居、スタンプラリー、起震車や救命処置の体験などを通じて防災知識を深めてもらう狙いだ。

良品計画は2011年から同様のイベントを全国各地で開いており、前橋市でも過去に2回の開催実績がある。同社は23年1月、同市と「まちなか活性化の取り組みに関する連携協定」を結んでおり、イベント開催で中心市街地の活性化にもつなげる。同社が商店街を舞台に防災イベントを開くのは今回が全国でも初めてという。

イベントは商店街と前橋中央イベント広場で開かれ、20、21日ともに午前10時半から午後4時まで。防災マップを配布するほか、救急車やパトカーなど緊急車両を展示したコーナーも設ける。

群馬県は地震や台風などの自然災害が少ないとされるが、前橋市などの中心部の商店街にはアーケードや古い建物があり、災害時には危険となる可能性のある場所も多い。前橋市と良品計画は市街地の「もしも」に備え、地域住民や商店街と連携しながら防災につなげたいとしている。

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