再開発が進む博多エリア(2023年11月、福岡市)

オフィス仲介大手の三鬼商事が発表した5月の福岡ビジネス地区(天神など)のオフィス空室率は前月比横ばいの5.43%となった。拡張移転などに伴う中小規模の成約があったが、同規模で解約の動きもあり、全体では大きな変動がなかった。供給過剰の目安となる5%は16カ月連続で上回った。

平均賃料は1坪(約3.3平方メートル)当たり1万1673円だった。前月から25円上がった。

オフィス仲介大手の三幸エステートが発表した調査では、福岡市全体の5月のオフィス空室率は前月比0.14ポイント低下の4.61%だった。平均賃料は1坪当たり1万5075円と前月比16円上がった。

エリア別では博多駅前エリアで前月比0.2ポイント低下の2.8%となり、21年2月以来となる2%台まで低下した。空室率2%台はかなり低い水準だという。

同エリアでは、市の再開発促進策「博多コネクティッド」が進行している。中村竜治福岡支店長は「特に好立地のビルは、建設中のビルでも順調にテナント誘致が進んでいる。福岡空港や新幹線へのアクセス性に優れる点が訴求力となっている」と指摘している。

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