化学品の物流で共同輸送など効率化を目指す

三菱ケミカルグループや三井化学など化学大手4社は11日、関東や東海地区で化学品の共同物流の実証実験を始めると発表した。実験期間は9月から12月まで。東ソーと東レも参加し、片道輸送の集約などを進める。積載率といったデータを各社共通の仕様で集め、分析することも目指す。共同物流の基盤づくりにつなげる。

実証実験は、経済産業省や国土交通省が主導する「フィジカルインタネーット実現会議」内に設置したワーキンググループの取り組みとして実施する。参加企業が拠点を持ち輸送量の多い関東や東海地区を中心に、例えば三重県四日市市と千葉県市原市を中継地点とした共同物流や、物流データの収集を目指す。

化学品の輸送では危険物輸送が多く荷姿や資材も多岐にわたる。各社がそれぞれ独自に輸送を手がけていたため、共同物流の仕組みを構築するのは難しいとされてきた。

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