本部とオンラインで結び、CO2排出量削減について、秋野哲也頭取(左)は貢献度の大きかった12の支店を表彰した(10日、水戸市)

常陽銀行は本部・営業店の行員が環境負荷の低減に取り組む「JOYO GX(グリーントランスフォーメーション)プロジェクト」について、初年度にあたる2023年度(23年4月〜24年3月)の実績をまとめた。年間の二酸化炭素(CO2)排出量は485トンと、基準とする21年度実績の4.7%相当分を削減した。

GXプロジェクトは(1)節電(全施設における電力使用量の削減)(2)通帳レス(紙の通帳から、通帳の無いウェブ口座への切り替え推進による紙資源の節約)(3)印刷レス(業務デジタル化による紙使用量の削減)――を推進した。

CO2排出の削減量は自行で把握している電力使用や通帳、印刷に関するデータを基に、節電と通帳レスは22年度、印刷レスは21年度実績との比較でそれぞれ算出した。10日には水戸市の本部とオンラインで結び、23年度下期にGXプロジェクトへの貢献が大きかった12支店を表彰した。

GXプロジェクトによる経済効果を原資に、同行はプロサッカーチーム、水戸ホーリーホックの運営会社が取り組む脱炭素の活動や環境保全活動をする団体、基金に総額300万円の協賛、寄付をすることも決めた。

CO2排出削減の取り組みによる経済効果を原資にして、水戸ホーリーホックには協賛金の贈呈を決めた(10日に水戸市で開催された贈呈式)

常陽銀と足利銀行を傘下に持つめぶきフィナンシャルグループ(FG)は「グループサステナビリティ方針」と「グループ環境方針」で、30年度までにグループ全体のCO2排出量を実質ゼロにする方針を掲げる。

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