半導体検査装置メーカーのインスペックが14日発表した2024年4月期の単独決算は、最終損益が3億5300万円の赤字(前の期は7800万円の黒字)だった。開発する露光装置のうち、費用対効果を見込めず試作を打ち切ったデモ機の減損損失で6700万の特別損失を計上した。最終赤字は21年4月期以来3期ぶり。
売上高は半導体市場の低迷で主に中国向け受注や計画が25年4月期にずれ込み、27%減の16億円だった。期末配当はゼロで、年間で無配(前の期は3円)となった。
25年4月期は売上高が前期比41%増の23億円、税引き利益は8000万円を見込む。4〜5月はロールtoロール型検査装置を中心に受注を獲得している。年間配当3円に戻す方針だ。
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