システム開発のゼロフィールド(東京・港)は新潟県湯沢町にデータセンターを開設した。湯沢の雪や寒冷地ならではの外気を活用し、空調にかかる電気代を削減する。暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)需要拡大に対応するほか、人工知能(AI)開発も視野にデータセンター事業を拡大する。

ゼロフィールドのデータセンターは東京都大田区や熊本、福井などに次ぎ国内5拠点目。首都圏からのアクセスがよく緊急対応しやすい立地や、地盤の安定性が高く災害リスクを低減する観点などから開設を決めた。7月から本格稼働する。

データ流通量の急増で、世界的にデータセンターの電力消費量の増加が懸念されている。湯沢に開設する「新潟データセンター」は冬の寒気や夏でも冷涼な外気を空調に活用し、環境負荷の低減につなげていく。湯沢町では同様の理由から、他のスタートアップによるデータセンター開設が相次いでいる。

ゼロフィールドはシステム開発のトリプルアイズのグループ会社で、AI・ビッグデータ関連システムの開発・運用、高性能パソコンの販売などを手がけている。

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