富士フイルムは17日、通院患者の転倒リスクを人工知能(AI)で予測する技術を病院と共同開発したと発表した。過去に院内で転倒した患者の年齢や体調、服薬状況などの健康データをAIに学習させる。高齢化で通院患者が増えるなか、安全に通院できるよう病院側がスタッフの付き添いなどの対策をとりやすくする。
順天堂大学医学部付属順天堂医院と共同開発した。外来の予約システムとAIを組み合わせ、眠くなりやすい薬の投与や下半身の衰えなどにより転倒リスクが高そうな患者を病院側が来院前に把握するなどの利用を想定する。病院側は事前に歩行介助やトイレの付き添いなどの対策がとれるようになり、患者の事故防止や医療従事者の円滑な業務につながる。
普段から体調の変化を見ることが出来る入院患者に比べ、通院患者は体調の把握が難しく、転倒防止に十分な対策を講じにくかった。富士フイルムは検証を進め、病院向けのサービスとして早期の実用化を目指す。
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