年間約27万人が利用するトンボの湯には、飲泉用の蛇口もある=星野リゾート提供

星野リゾート(長野県軽井沢町)は7月から、日帰り温泉施設「星野温泉 トンボの湯」(同)で使用した紙コップのリサイクルを始める。紙コップの再生システムを確立した王子ホールディングス(HD)などの協力を得て、年間約1.2トン発生する使用済み紙コップを約140万枚のペーパータオルに再生。再び同施設でハンドタオルとして使用する。

卸小売業のツチハシ(長野県茅野市)が週1回、トンボの湯から使用済み紙コップを回収し王子ネピアの協力工場に運ぶ。工場で、耐水性を持たせるためのラミネートフィルムと紙を分離しペーパータオルを生産する。紙コップの回収とペーパータオルの配達にはツチハシの備品配送の定期便を活用し、運搬による環境負荷も抑える。

年間約27万人が利用するトンボの湯には飲泉用の蛇口もある。飲泉などに使った紙コップは汚れが少なく再資源化に適しているが、これまでは焼却し熱エネルギーを回収するサーマルリサイクルに出していた。王子HDが2023年に確立した再生システムを試したところ、ペーパータオル原料として問題がなかったため正式導入を決めた。

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