「Nearly ZEB」認証を取得した北陸ガスの新三条事務所(20日、新潟県三条市)

北陸ガスは20日、新潟県三条市に建設していた三条事務所が竣工したと発表した。高効率なガス空調や太陽光発電設備などを導入し、国が定めた基準値に比べエネルギー消費量を77%削減した。事務所で使う都市ガスには、二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル都市ガス」を自社設備で初めて採用した。

老朽化していた旧事務所隣に土地を取得し建設した。24日から使用を始める。新事務所は年間のエネルギー消費量を75%以上削減する建築物を示す「Nearly ZEB」認証を取得した。

屋上に設置した太陽光発電(20日、新潟県三条市)

省エネ設備では高効率なガス空調「ガスヒートポンプエアコン」を導入したほか、室内に外気熱が入りにくいLow-Eガラスを採用。屋上に設置した太陽光発電システムは年間使用電力の約40%を賄う。

北陸ガスは2023年に建築物のZEB化を支援する「ZEBプランナー」に登録された。新三条事務所は同社がZEBプランナーとして初めて手掛けた物件となる。

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