自動車部品メーカーのエクセディについて、アクティビスト(物言う株主)として知られる村上世彰氏の長女などの株式保有比率が1割を超えたことが21日、わかった。エクセディは日本経済新聞の取材に対し、村上氏側と接触していることを認めた。今後についても「対話を続けていく」としている。
村上氏側が同日関東財務局に提出した変更報告書によると、村上氏の長女である野村絢氏と、旧村上ファンド系の投資会社の「南青山不動産」(東京・渋谷)、「シティインデックスイレブンス」(同)が保有するエクセディ株の合計が発行済み株式の10.13%に達した。
村上氏側は6月17日に関東財務局に提出した大量保有報告書でエクセディ株の5%超を持つ株主になったことが分かっていた。5月末から市場取引などで株式を取得し始めた。
エクセディは村上氏側と連絡を取っていることは認めた。ただいつごろにどちら側から接触したかについては明らかにしていない。
エクセディは5月下旬に自動車部品大手アイシンとの資本関係の解消を発表した。アイシン側はこれを受け、エクセディの発行済み株式の34.5%に当たる1623万400株すべての保有分を売却する方針を示していた。
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