阪神バスは運賃改定に踏み切る(手前)

阪急阪神ホールディングス傘下の阪神バスは21日、10月1日から運賃を平均で4.5%引き上げると発表した。普通運賃では一律230円の区間は240円に、神戸特区は210円から230円にそれぞれ引き上げる。消費税率改定を除き26年ぶりに運賃を引き上げた2023年以来2年連続の運賃引き上げで、燃料費高騰や運転手不足による人件費の上昇に対応する。

通勤定期(230円区間、1カ月)は1万350円から1万800円に、通学定期(同)は8560円から8930円となる。同社は23年5月、近畿運輸局に対しバス車両の更新台数の増加や電気バス導入に伴う投資の増大などを理由に上限運賃の改定を申請し、認可を受けていた。

バス事業の収支は厳しく、改定後も補助金を活用しないと黒字化は難しい見通しだ。

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