東北地盤の北都銀行と荘内銀行を傘下に持つフィデアホールディングス（HD）は21日、完全子会社として電力小売事業を担うフィデアエナジー（秋田市）を設立すると発表した。電力小売業は地方銀行の子会社として初めてという。秋田県内を中心に再生可能エネルギー発電などを通して地域の脱炭素に向けた支援体制を築く。
2024年内にも設立し、25年度中の営業開始を見込む。新会社の資本金は5千万円。特定卸供給事業の再生可能エネルギー推進機構（東京・新宿）と共同で地域の電力供給の仕組み構築を目指す。再エネ電力の流通量や価格を安定させる狙い。北都銀行は風力発電を中心に再エネ産業の育成に力を入れてきた。
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