クリエーターの育成を手掛けるリトルミラクル（東京・渋谷）などで構成するプロジェクトONE実行委員会は26日、アニメ制作に関わるクリエーターの発掘プロジェクトを立ち上げると発表した。著名マンガ原作者のシナリオを若手アニメーターなどに提供する。才能あるクリエーターを発掘・育成し、世界に通用するアニメ作品を制作する。
プロジェクトの中核となるウェブメディア「ゼロワン」を同日、開設した。第1弾として「金田一少年の事件簿」や「神の雫」などで知られるマンガ原作者の樹林伸さんがシナリオを書き下ろし、同サイト上で発表する。11月をめどにアニメ化に関わりたいクリエーターを募集し、制作を進める予定だ。
「名探偵コナン」など人気アニメのプロデューサーを歴任した諏訪道彦さんらがアニメ化のノウハウを伝える。完成作品は「広く視聴できる環境で公開し、参加パートナーも増やしていく」（プロジェクトONE実行委員会）としている。
独自のクラウドファンディングサイトも設け、アニメの制作支援にも取り組む。ワークショップやアカデミーを通じ、クリエーター育成も進める。
リトルミラクルの取締役も務める樹林さんは「放送側・配信側の都合だけでなく、クリエーターの情熱から世界に発信するアニメがあってもいいのでは」とプロジェクトに参加した理由を説明。「経験が浅くても才能のあるアニメーターや声優が挑戦できる場になれば」と期待した。
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