静岡ガスが陸上養殖に乗り出す高級魚ヤイトハタ

静岡ガスは28日、陸上養殖の試行に乗り出すと発表した。スタートアップが開発した小型で設置しやすい養殖システムを導入し、11月から高級魚ヤイトハタと海ブドウの養殖を始める。2025年夏に地元のスーパーや飲食店への出荷を予定する。

陸上養殖装置開発のARK(アーク、東京・渋谷)が開発し、水をろ過・殺菌しながら循環して再利用する「小型・分散型閉鎖循環式」システムを活用する。9月に静岡市内に設備を設ける。ARKのシステムによる陸上養殖は静岡県内で初めてという。

静岡ガスが導入するスタートアップ、ARKが開発した小型の陸上養殖設備

まずヤイトハタ100匹程度を養殖する計画。試行により地域のニーズや事業拡大の可能性を探り、数年内に本格参入を目指す。静岡ガスは「陸上養殖は海面養殖に比べ飼育環境をコントロールしやすい。安全・安定的に魚介類を生産し、地域における食の課題解決につなげたい」としている。

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