VAIO(長野県安曇野市)は325グラムと軽量な持ち運び用のパソコンモニターを1日に発売する。出社と在宅勤務を併用する会社員などの需要を見込む。2014年にソニー(現ソニーグループ)が投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に売却して以来、パソコン以外では初の独自開発商品となる。
カーボン素材を使い、樹脂やアルミニウムといった一般的な素材の製品に比べて約70%軽くした。重さは325グラムで、画面のサイズは14インチ。同社によると業界最軽量という。収納ケースがスタンドを兼ねており、縦置きにも対応する。価格は5万4800円で自社サイトなどで販売する。
VAIOはソニーのパソコン事業で、11年には国内外で年800万台超を販売していた。中国や台湾メーカーとの価格競争のあおりで収益が悪化し、14年にJIPに売却された。従業員数の削減や低価格品から撤退を進めて、国内の法人向けパソコンに経営資源を集中させていた。
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