出版取次大手の日本出版販売(日販)は6月30日、神戸市の「異人館」内に書店を開業した。各国の本や雑貨などをそろえ、異国情緒を感じられるようにした。書店が全国的に減る中、日販は異業種との協業や新業態に力を入れている。
日販がプロデュースした書店「異国のトビラ」は、異人館の旧門兆鴻邸の2階を使う。入館料は1500円。1階には日と々と(東京・渋谷)が運営するベーカリーカフェがあり、パンなどを2階に持ち込んで飲食できる。書店とカフェは日と々とが運営し、日販は内装や本・雑貨の選定などを担当する。
異人館にゆかりのある国の本や、外国人観光客向けに日本の文化や歴史を扱う本などをそろえる。壁にはポスターや絵を飾り、撮影スペースも設けた。
書店が減って取次事業が苦戦する中、日販は異業種との協業を増やしている。日清紡ホールディングスとはイチゴの植物工場を手掛けている。
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