会社側と物言う株主側との支持の差はわずかだった(6月27日、東京都千代田区)

ダイドーリミテッドが6月27日に開いた定時株主総会の取締役選任議案で、会社側が提案し可決された取締役5人への賛成率は50.68~51.73%だった。会長兼最高経営責任者(CEO)に就いた山田政弘氏は51.25%。株主提案で否決された候補3人の賛成率は48〜49%台で、会社側と大株主との支持の差はわずかだった。

7月1日に関東財務局に提出した臨時報告書で明らかになった。ダイドーには大株主の投資ファンド、ストラテジックキャピタル(SC、東京・渋谷)が取締役候補6人を株主提案し、3人が選任された。SC側の候補者で可決された3人への賛成率は50.7〜51.73%だった。選任された取締役8人すべて賛成率は5割台だった。

会社側の候補6人のうち可決されたのは5人で、社長兼最高執行責任者(COO)に就いた成瀬功一郎氏への賛成率は51.34%だった。会社側候補の藤原英理氏は50.59%で、SC側候補で可決された中山俊彦氏を0.11ポイント下回った。取締役の定員が8人のため、賛成率の差で藤原氏は否決された。

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