耳が聞こえにくい人や外国人との対話に役立てる(2日、東京都大田区)

日本航空(JAL)とTOPPANホールディングス傘下のTOPPANは2日、羽田空港のカウンターで翻訳ディスプレーの実証実験を始めたと発表した。空港職員との会話をTOPPANが開発したディスプレーに英語や中国語など13言語に変換して映し出す。有用性や運用面の課題を洗い出し、本格導入に向けた検討を進める。

TOPPANの翻訳ディスプレー「VoiceBiz UCDisplay」の新製品を羽田空港には2日から8日まで設置する。8月20日から26日には大阪国際(伊丹)空港に試験設置する。空港職員との会話をクラウド上に送り、人工知能(AI)が文字情報に変換して1秒ほどでディスプレーに投映できる。従来の筆談とは異なり、正面を向いたまま自然な対話がしやすくなる。

ディスプレーは英語や中国語、韓国語のほか東南アジア諸国の言語を含めて13言語に対応する。JALでは障害者らに配慮してサービスの品質を高める「アクセシビリティー」の一環とするほか、訪日外国人(インバウンド)との対話に有効とみている。

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