千葉市は介護職員が受講する研修の助成費用を増額する。介護の基礎知識や技術を学ぶ「介護職員初任者研修」と、専門性の高い知識を身につける「介護福祉士実務者研修」の修了者に対し、これまで研修費の半額を助成していたが、2024年度から全額負担する。利用者が増えるなかで、質の高いサービスの提供に向け介護人材の金銭的負担を軽減する。

千葉市は介護職の研修費を全額負担する

申請日からさかのぼって1年以内に研修を修了し、現在介護職として就労している人が対象。受講に要した費用の全額を、初任者研修は上限10万円で80人程度、実務者研修は上限15万円を110人程度に対して助成する。県内では船橋市や柏市が既に全額補助している。

介護職は利用者の介助や夜勤など体力的な負担が大きい仕事内容に対し、賃金の低さが指摘されている。厚生労働省の22年度の調査によると、介護職員の平均給与は月額24万2000円で全産業の平均よりも7万円ほど低かった。

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