繊維質で硬いカカオ豆の種皮を関西万博の建造物に活用する

明治ホールディングス(HD)の食品子会社である明治は3日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の会場施設の屋根素材の原料として、カカオ豆の種皮を提供すると発表した。カカオ豆の種皮は繊維質で硬いため、チョコレートの製造過程では取り除かれていた。カカオに新たな価値を付け、環境負荷の軽減につなげる。

関西万博の会場内施設「ギャラリーウエスト」の屋根の原料に使う。未活用素材に新たな価値を加える「アップサイクル」を手掛ける東京大学発スタートアップのファーブラ(東京・大田)の技術を活用し、カカオ豆の種皮を乾燥させて粉末状にした後に、熱と圧力を加え成形する。

明治はこれまでもカカオ豆の種皮を再利用した家具や雑貨のブランドを立ち上げるなど、アップサイクルに力を入れている。

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