新潟県三条市とダイハツ工業は、介護事業所の負担軽減に向けた取り組みで連携協定を結んだ。ダイハツが提供する介護事業所向けの共同送迎サービス「ゴイッショ」の導入に向け、ヒアリング調査を開始。複数の介護施設の送迎業務を集約して現場の負担を減らし、将来的な介護人材の確保につなげる。

7月まで市内の介護事業所を対象にアンケートやヒアリング調査を実施し、7月末に説明会を開く。その後、検討会での意見を踏まえ秋までにサービスの導入可否を決定する。導入する場合、2025年度以降の開始を見込む。

ダイハツのゴイッショは、個々の介護事業所の送迎業務を、外部の団体に集約する共同送迎サービス。複雑な送迎計画や送迎ルートをシステムで作成し、地域一帯を効率的に回ることができる。全国では香川県三豊市が導入している。

三条市では、多くの事業所で職員が他の仕事をしながら送迎業務を兼務しているという。人手不足のなか、負担感が大きいという声があがっていた。

三条市の高齢化比率は現在33.6%だが、40年には40.2%まで上昇し県の平均を超える見込みだ。医療や介護のニーズがさらに増える一方で、介護職を担う人材の不足が深刻な課題となっている。民間企業とも連携しながら、現場の業務効率化を支援していく。

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