北海道新幹線はトンネル工事の遅れなどで2030年度末の札幌延伸開業が困難になっている(5月、札幌市)

北海道の鈴木直道知事は3日、北海道新幹線の札幌延伸に関する工事状況などについて情報共有する枠組み「(仮称)北海道新幹線札幌延伸推進会議」を7月中に設置する考えを示した。7月下旬をめどに実務者レベルで会議を開く。

道議会の予算特別委員会で明らかにした。北海道新幹線を巡ってはトンネル工事の遅れなどから2030年度末の札幌延伸開業は困難な情勢だ。国土交通省や建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)、沿線自治体などで構成する新たな枠組み設置について鈴木知事は、5月の関係者会議で同意を得ていた。

同日、札幌市内で北海道新幹線建設促進札幌圏期成会の定時総会が開かれ、鉄道・運輸機構が工事の進捗について説明した。今後の遅延リスクについて、軟弱地盤や岩塊への対処など土木工事に加え、レールの敷設や電気工事の入札が難航する可能性があるとした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。