アークスが4日発表した2024年3〜5月期の連結決算は、純利益が前年同期比11%減の26億円だった。人件費の上昇などで増加した販管費が重荷となった。前年同期に計上した省エネ機器の導入に関する補助金収入の反動減も響いた。
営業利益は3%減の38億円となった。グループ共通のポイント制度の還元方法の変更に伴い、引当金を積み増したことも販管費増の要因となった。前年同期は、鳥インフルエンザの流行による卵不足で鶏卵の販売価格が上昇した。今期はこうした効果が薄れ、粗利率が下がった。経常利益は4%減の42億円。
売上高は1488億円と4%増えた。既存店の来店客数や客1人あたりの購入点数は微減となったものの、物価高で1点あたりの単価が4%程度高まった。
25年2月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比4%増の6130億円、純利益は1%減の116億円を見込む。記者会見した古川公一最高財務責任者(CFO)は24年3〜5月期の減益が一過性の要因による部分が大きいとした上で「競争優位性は確保できているため、今後はしっかりと利益を出していける」との見方を示した。
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